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またこの二者よりも幸なるは未だ世にあらずして日の下におこなはるる惡事を見ざる者なり
我は猶生る生者よりも旣に死たる死者をもて幸なりとす
我また諸の勞苦と諸の工事の精巧とを觀るに 是は人のたがひに嫉みあひて成せる者たるなり 是も空にして風を捕ふるが如し